はなみ内科|町田市鶴間 内科 消化器内科(内視鏡)|院長コラム

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院長コラム

背中のできもの;粉瘤

2018.1.23

 「粉瘤」というしこりをご存知でしょうか。主に背中にできることが多く、潰すと臭いのする脂のようなものが出てくる「できもの」です。通常は痛みがないのですが、感染すると(菌が入り込むと)数日で赤く腫れてきて痛みを伴ってきます。この状態を「感染性粉瘤」といいます。
 治療としては中身を出すことが大切です。局所麻酔後に切開して「膿み状になった脂」をしっかり出して、可能であれば脂が包まれていた「袋」も除去すると再発しません。この袋が残ってしまった場合には、傷のジクジクした状態が治らず手術が必要になることもあります。

インフルエンザ

2018.1.6

 昨年末から当院でもインフルエンザ感染の方が多くなってきました。多くの医療機関では今の時期、発熱・関節痛・咳などの症状を認める場合にはインフルエンザの迅速検査を行っていると思います。通常の迅速検査は発症翌日に行うと感度が高いと言われています(国立感染研究所 感染情報センター)。
 治療の基本は安静・睡眠・栄養です。要は「しっかり食べて良く寝る」ことです。タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、発病後2日以内に服用すれば症状を軽くし、罹病期間の短縮も期待できると言われていますが、解熱鎮痛剤を服用すると発熱や痛みはさらにラクになると思います。
 従来ではまずA型インフルエンザが流行し、その後B型インフルエンザが多くなる印象でしたが、今シーズンの当院の傾向ではすでにB型の方も多いように思われます。いずれにしてもワクチン接種・手洗い・うがいによる予防と他の方へうつさない配慮(マスク・咳エチケット)が大切です。

腹腔鏡手術

2017.12.19

 近年、お腹の手術では腹腔鏡手術が話題になっており、多くの方が「腹腔鏡」という言葉を聞いたことがあると思います。実際に、病院によってはこの手術が主流となっている施設も多くなってきていると思います。
 もともと腹腔鏡が標準となったのは、胆石に対する「胆のう摘出術」に対してです。今では「胃がん」や「大腸がん」に対しても多くの施設で取り入れられ、大学病院などでは難易度の高い「食道がん」や「肝臓がん・すい臓がん」でも行われています(食道がんでは、食道が胸の中を通っているため「胸腔鏡」が使われます)。
 腹腔鏡の手術はキズが小さいため「体の負担」と「術後の痛み」が少なく、患者さんには「優しい手術」だと思います。しかし、手術を行う側(外科医)からすると、「易しくない手術」なのです。理由はいくつかありますが、私の経験では主に手術部位の「視野(見え方)」や「触感」に難があるということです。具体的には、視野に関しては立体感・遠近感が把握しにくいということです(拡大して見えることは良いのですが・・・)。また、触感に関しては、臓器同士の癒着が強い時にこれを剥がす際、手の感覚で安全を確保する(臓器損傷を防ぐ)ことが出来ないということです。その他の理由としては「器具の操作における制約」などもあります。
 腹腔鏡手術に用いられる器具の改良は日進月歩で、技術面でも様々な工夫がなされてきました。このように多くの先生方の努力により安全性もより高まってきています。しかし実際には「まだまだ施設格差があり、発展途上中の手術である」というのが、多くの外科の先生方の本音ではないかとも思います。

2017.12.1

 一般に「痔」というと何となく「恥ずかしい病気」という意識があると思いますが、最近では成人の三人中ひとりに痔がある(痔主?)と言われているくらい多い疾患です。症状は肛門の痛み・腫れ・出血がほとんどです。一口に「痔」と言ってもその病態は大きく分けて3種類あります。
 最も多いのがいわゆる「いぼ痔」です。これには「内痔核」と「外痔核」あります。中でも「内痔核」が多くを占め、その原因は肛門の細い静脈のうっ滞(血液の流れが悪くなること)やこの静脈周囲の組織が弛んでしまうことなどが考えられています。便秘の時に力んでしまうとこの静脈が肛門の外に出て来てしまいイボのようになるのです。重症の場合は出っ張ったまま戻らず、さらに腫れて痛みが悪化することもあります。治療は症状にもよりますが、まずは排便のコントロールと外用薬(肛門に塗る軟膏)です。それでも症状が改善しないときには手術を考慮します。手術には「痔を切り取る方法」、「緩んだ組織を縫い縮めて痔を引っ張り上げる方法」、最近では痛みが少ないと言われる「硬化療法」などがあります。「外痔核」は肛門の縁にできる一種の血豆のようなものです。内痔核と比べ比較的急に腫れて、痛くなることがあります。治療はこれもまずは薬ですが、痛みが強いときや痔そのものが大きいときは切開し血豆をつぶすと数日で症状は治まってきます。
 次は「切れ痔」です。正式には「裂肛」と言います。裂肛は固い便が出るときに肛門が切れてしまうことで生じることが多いようです。いけないのは痛いから排便を我慢する→そうすると便がさらに固くなる→しかしいつかは排便するときがありこの時にさらに切れて痛くなる。このような負のサイクルになると裂肛がひどくなり最後には肛門が狭くなってしまいます。治療は初期であれば排便のコントロールと外用薬です。いよいよ肛門が狭くなり排便に支障を来すようであれば手術が必要となります。
 最後は「痔ろう」です。これは肛門周囲に膿が溜まる「肛門周囲膿瘍」という状態から排膿(膿が出て)し、その後しばらくしてもジクジクした状態が続く場合です。肛門周囲膿瘍は通常肛門の痛みや発熱を伴って病院を訪れる方が多いです。麻酔後に切開・排膿すると症状は速やかに軽減します。多くの方はそのまま治りますが、時々前述のようにジクジクした状態が続き「痔ろう」となります。治療は手術が必要ですが、簡単なものからかなり複雑なものまであります。

胃の病気とピロリ菌

2017.11.13

 多くの方はピロリ菌について「名前きいたことがあるけど・・・」や「胃がんの原因?」という認識を持っているのではないでしょうか。ピロリ菌は現在、胃の病気に限らず血液病のなど様々な病気との関連が指摘され、この菌の発見によりオーストラリアの研究者はノーベル賞を受賞しています。
 今回はピロリ菌と胃の病気との関わりについてお話します。まずは胃潰瘍です。胃潰瘍の原因にはストレス・薬剤などもありますが、やはり根本的にはピロリ菌が原因になっていることが多いと思われます。胃潰瘍の治療と一緒にピロリの除菌も行うと再発の可能性はかなり軽減できます。ちなみに十二指腸潰瘍もピロリ陽性ならば胃潰瘍と同じように考えて良いと思います。注意しておきたいのはピロリ陰性の胃・十二指腸潰瘍もあり、この場合は潰瘍が治って胃薬を止めてしまうと時々再発することがあります。
 次は胃がんです。ピロリ菌感染による萎縮性胃炎の状態が続くことで胃がんになりうると考えられています。ピロリの除菌により胃がんのリスクを軽減できるとの考えから、ピロリ菌陽性の萎縮性胃炎には数年前から除菌治療が保険適応となりました(それ以前は潰瘍がある場合に保険適応でした)。ここでも注意があります。それは、胃がんが心配だからと言って胃の検査を受けずにピロリの除菌をするのは良くないということです。必ず胃の検査(胃カメラまたはバリウム)で潰瘍やがんなどの有無を確認し、除菌するか決めるということです。またピロリ菌が除菌できたからと言って安心せず、除菌が成功しても定期的に胃の検査を受けることは大切です。
 最後に胃の特殊な腫瘍;MALT(マルト)リンパ腫です。胃がん程は性質の悪い病気ではないのですが、治療せずにいると大きくなり命に係わることのある病気です。治療はピロリ陽性であれば、通常はまずピロリの除菌が第一選択となります。これで治癒しない場合には手術や放射線治療が行われます。
 ピロリ菌は日本の人口の約60%に感染が認められると言われています。ピロリ菌の検査方法は胃カメラで組織を採取する方法・息を吐く方法・採血などがあります。胃痛やもたれなど胃の調子が悪いときにはご相談下さい。
 なお、除菌に際しては下痢などの副作用もあり、また10%位の方は再除菌が必要となることもあります。

鼠径(そけい)ヘルニア

2017.10.24

  「脱腸」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。通常は「鼠径ヘルニア」のことを表しています。幼児の場合と成人の場合では成因は異なり、今回は成人の場合についてお話します(ちなみに「鼠径」とは股関節周囲のことで、「ヘルニア」とは体内のある臓器が、本来あるべき部位からはみ出た状態のことです)。
 成人の場合の鼠径ヘルニアは中高年の男性に多く、「鼠径部が腫れる」、「鼠径部に違和感がある」といった症状で気づく方が多いようです。その成因は一言で言うと「筋膜の緩み」です。男性は生まれてくる少し前に睾丸が自分のお腹の中から陰嚢に向かって降りていきます。この時、睾丸は腹壁を構成する筋膜の「くぼみ」を通ります。この「くぼみ」の部分が緩みここからお腹の内容物(腸であったり脂肪組織:大網といいます)がはみ出して前述のような症状が出ます。
 治療は「筋膜の緩み」を補強することが基本です。内服薬や筋力トレーニングではこの「筋膜の緩み」を治すことができないため手術が必要となります。従来の手術は筋膜の健常部を縫い縮めて緩んだ部位を補強する方法が一般的でしたが、25年ほど前からはポリプロピレンというものでできた「メッシュ」という人工膜で補強する術式が用いられるようになり徐々に主流となってきました。最近ではさらに改良が進み、様々な形状の物や柔らかいメッシュも登場しています。また腹腔鏡によるメッシュを用いた手術も行われるようになっています。通常、いずれの手術も所要時間は1時間程度、術後数日で退院となります。
 鼠径ヘルニアは「がん」のような悪性疾患ではないので放置していても命にかかわることはほとんどありませんが、稀に鼠径部が腫れたまま戻らず強い痛みを伴うことがあります。この状態を「かんとん」といい、はみ出した腸が締め付けられて数時間すると腐ってしまうため緊急手術となる場合もあります。
 鼠径部に「腫れ」や「違和感」がある場合には、一度ご相談下さい。

胆石

2017.10.3

 先日、NHKの番組で胆石について放送していました。胆石で問題となるのは「痛み」と「胆のうがん」であり、これらの要点を分かり易く解説しており「さすがNHK」と感心しました。ただ、胆石の大きさについては若干?と思うところもありました。例えば小さい胆石では胆のうから落っこちて総胆管に詰まる可能性があることです。番組では十二指腸に抜けてしまえば「便と一緒に出てくる」、詰まってしまえば「黄疸となる(白目が黄色くなる)」と言っていました。確かにその通りなのですが、十二指腸に出る前に詰まってしまうと「急性閉塞性化膿性胆管炎」という緊急を要する疾患になってしまうことがあります。この疾患は中小規模の病院でも年に数名は経験するもので、胆のうがんよりも明らかに患者さんの数が多いと思われます。症状としては「発熱・黄疸・腹痛」が典型です。
 「胆石」だけで症状のない方は年1回のエコー検査を勧められることが多いと思いますが、それで良いと思います。

一応今も糖質制限継続中

2017.9.20

 私自身が糖質制限を始めて4年目となり、すでに体重は「減り止った」感じです。一方、もともと甘党なのでこのまま一生ケーキを食べないのではさすがに「辛い」と思うようになり、最近はケーキの他にチョコ・アイス・羊羹・パンなど少しは食べるようになりました。このためか便秘も若干改善傾向のように思います。その代わり「糖質を制限する時はしっかり制限する」というようにメリハリをつけています。
 最近ではテレビなどで「糖質制限」のデメリットなども報道されるようになりました。「制限」と言うと「まったく摂取せずゼロにする」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、そうではありません。糖質を「厳しく」制限する方法から「緩やかな」方法まで、自分の体調や体重に合わせて行っていけば良いと思います。
 私としては、糖質制限をして「人生が変わった」というのは大げさかもしれませんが、ズボンのサイズの劇的な変化を体験して、やはり「やって良かった」と実感しています。体が軽くなったのでジョギングをしても膝が痛くなることもなくなり、今ではハーフマラソンに挑戦できるようにもなっています。毎年11月に行われる「小江戸川越ハーフマラソン」には昨年に引き続き今年も参加する予定です。
 「糖質制限」はメタボで悩んでいる方には是非とも試して頂きたい「治療法」です。

*私が参考にさせて頂いた書籍の著者
江部康二先生  牧田善二先生  山田 悟先生

糖質制限の盲点

2017.9.6

 糖質制限では必要なエネルギーは肉類・魚介類を主体にたまごなども含めて「たんぱく質」と「脂質」で摂取していきますが、なかなか効果の現れない方もいるようです。その原因は、糖質が含まれていることに気づかず食べてしまうからだと思います。糖質制限ではやはり主食となる米・麺・パンの制限が大切で、このことは多くの方が理解されていると思います。その他に芋類・トウモロコシにも糖質はたくさん含まれていますし、以外なのはカレーやシチューのルウにも糖質が多いということです。前回も少し触れましたが、果物も果糖が含まれているので要注意です。さらに徹底するならば、焼き鳥や焼肉の「たれ味」も「塩味」に変更し、餃子は「皮」を残して「餡」だけ食べるなどの気遣いも必要です。調味料ではマヨネーズは良いと思いますが、ケチャップやソースはなるべく控えると良いでしょう。牛乳の代わりに豆乳(しかも成分無調整)にするなどの細かい点にも気をつけるとなお良いと思います。
 アルコールに関しては蒸留酒(焼酎やウイスキー)と糖質オフの発泡酒なら制限なしです(但し、肝臓に注意です)。おつまみは冷奴や漬物、チーズやクルミなどが手軽でお勧めです。
 なお、肝臓病や腎臓病がある方、現在糖尿病で薬物治療中の方などは、糖質制限を行う際には注意が必要です。

アニサキス

2017.8.25

 以前、ある飲食店が「食中毒で営業停止」というニュースを見ました。その店のお寿司を食べた人が胃痛のため医療機関で検査を受けたところ、アニサキスが胃の中にいてこれが原因ということでした。
 アニサキスとはサバ・イカなどに寄生する白くて細いムシです。これらの刺身を食べた時、胃にアニサキスが入ってしまうと発症します。症状は「腹痛(激痛)」が有名ですが「腹部の違和感」程度で受診された方もいます(しっかり火が通っていれば大丈夫です)。しかしたとえ感染しても重症化することはなく、「患者さんのエピソードを聞いて胃カメラをして見つかる」というパターンがほとんどで、胃カメラでアニサキスを取り除けば治療は終了です。
 前の勤務先で私も同じような患者さんを診察しました。その患者さんは刺身を提供した飲食店に対し怒っていましたが、私としては「アニサキス症になったのは飲食店が悪い」と責めるのはその店が可哀そうに思えます。それは刺身が傷んでいたわけでも、細菌が付着していたわけでもないからです。敢えて言うなら「食べた人の運が悪かった」ということになるのでしょうか。
 私の尊敬する釣り好きな先輩Drは、釣った魚を自分で刺身にして今までに3-4回アニサキスに当たり、その都度内視鏡で取り除いてもらったそうです(ちなみに先輩は内視鏡の名人です)。美味しい刺身を食べ続けたいならば、そのくらいの覚悟は必要ということなのかもしれません(笑)。

糖質制限と便秘

2017.8.18

 糖質と食物繊維を合わせたものが炭水化物となります。食品の成分表示としては糖質だけよりも炭水化物としての量を記載されていることも多く、糖質制限のつもりが炭水化物制限になってしまいます。そうなると食物繊維の摂取量が減り便秘気味になります。これを防ぐために「野菜を食べて食物繊維を摂取すれば良い」と考えてしまいますが、私自身の経験では単に野菜を摂取するだけでは便秘がスッキリ解消しません。
 最近注意していることは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスです。しかし実際には不溶性食物繊維が多くなりがちでなかなか難しいのです。水溶性食物繊維は海藻類に多く含まれているとされていますが、そんなに海藻ばかりを食べるわけにもいきません。また、果物は比較的水溶性食物繊維の含まれる比率の高いものもありますが、もちろん果糖(これも糖質です)が含まれています。ですから果物を食べ過ぎると糖質制限にはなりません。
 糖質制限に伴う便秘対策は、私としては結構難しい問題と考えていて、最近話題になっている「腸活」に注目しています。

メタボと糖質制限

2017.8.5

 検診で中性脂肪や悪玉コレステロールの上昇(脂質異常症)を指摘された方が受診されることがあります。多くの場合そのような患者さんは、お腹が出ているいわゆる「メタボ体型」となっています。ご本人は食事療法の必要性を理解されていて「脂物や卵などを制限している」と話して下さる方もいるのですが、数値が良くならないと不思議に思っているようです。
 数年前から、脂質異常症に対しては「脂物や卵の制限」ではなくて、「糖質制限」が有効であることが報告されています。むしろ「卵の制限は不要」と書いてある本もあります。私自身も糖質制限を始めてから脂質異常は改善しメタボ体型から脱却出来ました。卵に関しては多い時で1日に3つ食べることもあります。
 糖質制限は空腹の辛さが少なく、効果も確実で優れたダイエット法( メタボ治療)だと思います。しかし便秘などの問題点もあります。時々このコラムで糖質制限について私の今までの経験や書籍に書いてある注意点などをご紹介させていただこうと思います。

犬や猫に咬まれたら

2017.7.22

 先日、猫に指を咬まれた女性が受診されました。動物に咬まれた方が受診するといつも思い出す患者さんがいます。
 その患者さんは60歳くらいの男性で、腕を咬まれてかなり腫れた状態で受診されました。受診の前の日に咬まれており、何に咬まれたのか訊ねるとなんと『奥様』とのことでした。確かに咬まれた部位を良く見てみると、牙が刺さったような痕はなく「擦り傷」のようでした。ヒトには牙がないので、咬まれた部位が挫滅しそこから菌が入り増殖したものと考えられます(相当な力で咬まないと挫滅しないので、奥様はよほどご立腹だったのでしょう)。その患者さんは咬まれた側の指の痺れも訴えており、腫れがひどくなってしまい神経を圧迫しているようでした。
 このようにヒトに咬まれた時でさえ大変なことになるのですから、まして犬や猫などの動物に咬まれた時に放置しておくと「謎の菌」が増殖しさらに大変なことになります。ヒトの体はキズを塞ごうとする力があるので、そのままにしていると菌を体内に閉じ込めてしまい危険な状況になりかねません。治療(処置)の基本はキズが塞がらないようにガーゼをつめておくことです。これによって菌がガーゼに吸い取られることも期待出来ます。場合によっては局所麻酔をした後、キズを切り広げて汚れの除去を促すこともあります(「ドレナージを効かす」といいます)。
 動物に咬まれた時は早めの受診を心がけてください。

夏カゼ

2017.7.19

 夏にも咳、痰、のどの痛みなどいわゆる「カゼ症状」で受診される方がいらっしゃいます。時には下痢や軟便を伴うこともあります。今の時期のこれらの症状は「夏カゼ」によるものと考えられます。夏カゼも冬のカゼもウイルス感染が原因で発症しますが種類が異なっています。しかし治療の基本は同じで「栄養」「安静」「睡眠」が大切です。要するに良く食べて良く寝ることです。下痢があるときには水分補給も大切です。
 ただ夏カゼは長引くことがあるので油断は禁物です。私も先月夏カゼになりましたが咳と痰が10日間くらい続きました。原因は冷房と考えられました。この時期はどこに行っても冷房が効いており、時には冷風が顔に直撃することもあります。かといって冷房を下げてもらうわけにいかない場合も多いかと思います。したがって自分で対策するしかありません。夏カゼのときにどうしても外出しなければならない場合には、1枚はおるもの(薄手の長袖)とマスクを持って、冷風の直撃を防ぐのが良いと思います。

胸焼けと逆流性食道炎

2017.7.11

 「逆流性食道炎」という病気をご存知でしょうか?最近テレビでも取り上げられることがあるので聞いたことのある方も多いかもしれません。病気の原因は、食道と胃の境界が緩んでしまい(食道裂孔ヘルニアといいます)、胃酸が食道に逆流して食道がただれて(炎症をおこして)しまうことです。症状としては「胸焼け」が多いのですが、「口が酸っぱい」、「胸の不快感」、「咳が続く」、「胃もたれ」、「のどの違和感」などを訴える方もいらっしゃいます。治療は胃酸を抑える薬の内服が効果的です。
 逆流性食道炎は良性の病気ですが、食道がんの原因となることもあるので内視鏡(胃カメラ)で確認することも大切だと思います。