胃カメラで胃がんを早期発見
胃カメラ（上部消化管内視鏡）は、小さなカメラによって食道・胃のポリープやがん、胃・十二指腸潰瘍、炎症の有無などを調べるのに用いられる検査です。
胃カメラを定期的に受けておくことで、万が一胃がんになっていても早期発見の確率が飛躍的に高まります。特に、慢性萎縮性胃炎やピロリ菌感染のある方には、定期的な胃カメラ検査をお勧めしております。
経口内視鏡による検査を採用
胃カメラ検査は挿入する場所（鼻か口）によって呼称が変わり、それぞれ経鼻内視鏡・経口内視鏡と呼ばれます。
当院では、経口内視鏡による検査を採用しております。経口内視鏡は、嘔吐反射が誘発されやすいという負担は少々あるものの、カメラの解像度が高く、視野角（観察できる範囲）が広いこと、操作性の良さなどから、診断能力に優れています。
また、ご希望の方には鎮静剤を使用し、少しウトウトしたような状態で検査を行います（ぐっすり眠ってしまうと、むしろ危険でありまた観察不十分となる部位があります）。
経口内視鏡検査の流れ
予約
胃カメラ検査の予約を入れていただきます。
検査当日
- 上着を脱ぎ、メガネ等ははずし、ネクタイやベルトを緩めるなど、首やお腹の緊張を解いて、ゆったりとした格好になります。
- 咽頭（のど）に麻酔をします。
- 左側を下にしてベッドに横になり、検査が始まります。
※鎮静剤をご希望になる方には、鎮静剤を注射してから検査を行います。 - 口から胃カメラを挿入していきます。
- 食道、胃、十二指腸を観察します。
- 眠気を醒ます注射をし、しばらく休んでいただいてから結果を説明します。
☆鎮静剤希望の方は当日車の運転は控えてください。
こんな症状に胃カメラ検査をお勧めします
- 上腹部が痛む
- 胃に不快感がある
- 胸やけがする
- 喉、または胸につかえ感がある
- 吐き気、嘔吐を催す
- 黒い便が出る
- 貧血を指摘されている
- 急に体重が減った
- 顔色が悪いと言われる
- 胃のバリウム検査で異常を指摘された
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
- 肝硬変と言われている（合併症の一つに食道静脈瘤があるため）
- 食道がんや胃がんを治療したことがある など
胃カメラ検査で発見される消化器疾患
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 食道静脈瘤
- 胃潰瘍
- 急性／慢性胃炎
- 胃ポリープ
- 胃がん
- 十二指腸潰瘍 など
電話予約の対象となる方
- 検診の胃バリウム検査やピロリ菌の抗体検査で精密検査を指示された方。
- 今までに胃カメラを受けたことがあり、定期的なフォローを指示されていた方（他院で受けていた方でも可能です）。
時間
- 8時20分
- 11時（20分前にお越し下さい、診察の状況により前後することがあります）
※検査後20分ほどお休み頂いてから結果をご説明します
ご用意いただくもの
健康保険証、当院の診察券（再診の方）、検診結果（お持ちの方のみ）
注意点
- 原則として鎮静剤の注射（麻酔）を使用しますので、車での来院はお控え下さい。
- 前日の夕食は消化の良いものを８時までに済まして下さい（腹八分目で飲酒・乳製品は少なめに）。
- 検査当日の朝食は禁食です。お茶や水は検査の１時間前まで飲んでいただいて大丈夫です。
- ※以下のような方は診察をお受けになってから検査の日程を相談させて下さい。
- 腹痛や胸の不快感、背部痛や下痢などの症状のある方。
- 血液をサラサラする薬（抗血栓薬）を服用中の方や糖尿病で治療中の方。
- ※血圧の薬を朝に内服されている方は、検査の2時間ほど前には服用を済ませて下さい（11時からの検査をお勧めします）。
- ※朝の内服薬（血圧の薬以外）がある方で8時20分を希望される場合は、検査後の服用でも良いか、処方された先生に確認をお願いします。
当院を初めて受診される方
以下のような方は診察をお受けになってから検査の日程を相談させて下さい。
- 当院を初めて受診される方
- 腹痛や胸の不快感、背部痛や下痢などの症状のある方
- 血液をサラサラにする薬（抗血栓薬）を服用中の方や糖尿病で治療中の方
※朝の内服薬（血圧の薬以外）がある方で8時20分を希望される場合は、検査後の服用でも良いか、処方された先生に確認をお願いします。